墓じまい費用が払えない場合の対処法とは?

墓じまい費用イメージ 墓じまい

墓じまい費用が高すぎる。お金がなくて費用が払えない!

そんな墓じまいにかかわるお金の問題、どのような対処法があるのでしょうか。

墓じまいには墓石の解体や撤去費用、事務手続き費用、その他にもお寺への離檀料、新しい納骨施設の利用料などが必要ですが、その負担が厳しい時もあります。

墓じまいを放置してしまうと、無縁墓になる可能性があり、遺骨を取り出せなくなることもあります。

本記事では、そんな墓じまい費用が払えない状況に直面しないために、解決の道筋をご紹介します。

助成金や補助制度などの活用方法や、墓じまい後の改葬費用の目安も解説します。また、墓じまいの必要性や後継者問題についても触れ、墓じまいに関する疑問や不安を解消するお手伝いを致します。

墓じまい費用にお困りの方々にとって有益な情報をお届けします。


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墓じまいをする典型的な理由

墓じまいとは、現在のお墓を解体・撤去し、別の方法でご先祖様の供養をすることです。最近では、高齢化や継承者のいない状況などの理由から、墓じまいを考える方が増えています。

墓じまいをする典型的な理由を見てみましょう。

お墓参りができないから

住所が遠方や足腰の不自由などで、お墓参りが困難になる場合、墓じまいを考える方は多いようです。

お墓参りは大切な行事であり、ご先祖様への感謝や供養をする機会ですが、現実的には毎回足を運ぶことが難しい場合があるため、墓じまいを考えるようになります。

高齢化で遠方の墓参りが困難に

お墓の維持費が払えないから

お墓の維持費用は、年間でかなりの負担となることがあります。墓石のメンテナンスや墓地管理費、清掃費など、長期間にわたって費用がかかります。

経済的な理由からこれらの負担が重く、維持することが難しい場合は、墓じまいを選択することがあります。

継承者がいないから

お墓は、代々のご先祖様を供養する場所であり、継承者がいないとお墓の管理が難しくなります

親族や子供たちに継承する人がいない場合、お墓を守ることができないため、墓じまいを検討する方が増えています。

お墓を放置した場合どうなる?

では、墓じまいしないでお墓を放置するとどうなるのでしょうか。

草木が生い茂り手入れが行き届かなくなり、周囲のお墓や墓地の美観にも影響が出る可能性があります。

私はよく23区内の都立霊園を散歩しますが、放置されたおびただしい数の墓を目にします。墓誌を見ると明治や大正と言ったものもあり、墓じまいが増加しているのも納得な気がしています。

放置することでトラブルが生じることもあるため、お墓の管理が難しくなった場合は墓じまいを選択する方が増えています。


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墓じまいの費用対処法

お墓の解体や墓地の処分には、それなりの費用がかかります。しかし、予期せぬ事態や急な出費があった場合、その費用を用意することは無理からぬことかもしれません。

そこで、墓じまいの費用をどのように払うか考える必要があります。ここでは、墓じまいの費用がまかなえない場合の対処法や、墓じまいの費用を抑える方法をご紹介します。

家族や親族に協力を仰ぐ

まずは、家族や親族に協力を仰ぐことを検討しましょう。墓じまいは家族の共同の問題ですので、墓の継承者、管理者一人で悩まずに相談しましょう。

一緒に解決策を見つけることができるかもしれません。

家族・親戚と一緒に負担する

墓じまいの費用を抑えるために、家族や親戚と一緒に負担する方法もあります。費用を分担することで、個々の負担が軽減されるかもしれません。

例えば、共同でお墓を持っている兄弟や親戚がいる場合、費用を分担することで負担を軽くすることができます。

費用を抑えられる改葬方法を選ぶ

墓じまいには、解体や改葬といった方法があります。費用を抑えるためには、改葬方法を選ぶことも一つの手段です。

改葬は、ご遺骨をすでにある他のお墓に移すことです。墓地の費用を削減できるため、負担を軽減することができるかもしれません。

安くお墓を解体できる業者に頼む

お墓の解体や墓地の処分には、業者に依頼する必要があります。しかし、業者によって費用が異なる場合があります。

安くお墓を解体してもらうためには、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。価格の比較をすることで、より費用を抑えることができるかもしれません。

自治体に相談する

自治体に相談することも一つの手段です。地域によっては、墓じまいに関する補助金制度が存在する場合があります

このような制度を採用している自治体はまだまだ多くありません。でも、他にも墓じまいに利用で着る制度があるかもしれませんから、自治体の窓口で相談してみましょう。

補助金を利用することで、費用負担を軽減できるかもしれません。

両家墓にする

お墓を新たに建てるのではなく、既存の両家墓に合葬する方法もあります。

お墓の管理費や解体費用を抑えることができるため、経済的な負担を軽減することができます。

両家墓(りょうけぼ・りょうけばか)とは

両家墓とは、複数の家のお墓を一つにまとめたものです。両家墓自体は昔からありましたが、あまり一般的ではありませんでした。しかしながら近年の少子化や核家族化を背景として、その数を徐々に増やしています。

参照:お墓きわめびとの会 https://ohakakiwame.jp/

メモリアルローンを利用する

墓じまいの費用を一括で支払うのが難しい場合、メモリアルローンを利用することも考えましょう。メモリアルローンは、お墓や葬儀に関する費用を分割払いできるローンです。

通常メモリアルローンは、利用目的が葬儀費用やお墓の建立費用にあてる場合とされています。しかし、最近は墓じまいの目的でも利用できるものが増えていますので、ローン会社に相談してみましょう。

ローンですから、金利や返済条件に注意しながら利用することが重要です。

参照:オリコのメモリアルローン https://www.orico.co.jp/partner/shoppingcredits/memorial/


最後に、墓じまいの費用対処法は人それぞれです。自身の状況や経済的な状況に合わせて最善の方法を選びましょう。また、墓じまいを検討する際には、事前に費用の目安や業者の比較なども行っておくことが重要です。


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墓じまいの手続きと費用

お墓を解体し墓じまいをする場合、いくつかの手続きと費用が必要になります。ここでは、墓じまいの手続きとかかる費用について詳しくご説明します。

お墓を解体する費用

お墓を解体し撤去するためには、解体費用がかかります。解体費用は、お墓の大きさや構造、立地条件によって異なることがあります。

一般的には、お墓の規模に応じて数十万から数百万円の費用がかかると言われています。お墓の解体は石材店など専門の業者に依頼することが一般的です。

閉眼供養のお布施など

墓じまいをする際には、遺骨の供養も考慮しなければなりません。一般的には、閉眼供養としてお布施をすることが一般的です。

お墓を解体した後、寺院で閉眼供養を行う場合には、その費用がかかることがあります。具体的な金額は寺院や地域によって異なりますので、事前に確認することが重要です。

寺院墓地の場合は離檀料が必要な場合も

もしも、お墓が寺院の墓地にある場合には、離檀料がかかる可能性があります。離檀料とは、寺院を離れる際に支払う料金のことです。

これは、寺院によって異なるため、事前に寺院に相談し、詳細な金額を確認する必要があります。

お墓の立地や石塔の数による追加費用

お墓の解体に伴う費用に加えて、立地や石塔の数によって追加費用がかかる場合があります。山間部やアクセスが難しい場所にあるお墓を解体する場合には、解体費用が高くなります。

ですので、お墓の特徴によっては、予算に余裕を持って計画することが重要です。

改葬費用

墓じまいをした後、遺骨を別の場所に改葬する場合には、改葬費用がかかります。改葬費用もお墓の解体と同様に、遺骨の量や立地によって異なります。

改葬先のお墓や寺院に相談し、詳細な費用を確認することが大切です。


以上、墓じまいの手続きと費用についてご説明しました。お墓を解体し、遺骨を新たな場所に供養する墓じまいは、悩みや負担を解消するための方法です。

ただし、手続きや費用についてはしっかりと確認し、計画的に進めることが重要です。お墓の解体や改葬については、専門家や寺院の助言を受けながら進めることをおすすめします。

墓じまいの詳細な手順についてはこちらの記事をご覧ください。

改葬にかかる費用の目安

改葬を検討している方にとって、費用は非常に重要な要素です。

お墓を移す場合には、移動費用だけでなく、お墓を処分する際の離檀料やお布施などの費用も考慮しなければならないことは前章で述べました。

ここでは、改葬にかかる費用の目安をいくつかご紹介します。

新しくお墓を建てる場合

改葬の一つの選択肢として、新しくお墓を建てるという方法があります。

お墓を新たに建てる場合の費用は、お墓の大きさやデザインによって異なりますが、一般的には数十万円から数百万円程度が相場とされています。

永代供養墓(納骨堂、樹木葬、合祀墓)

永代供養墓は、遺骨を納骨して永久に供養し続けるための方法です。納骨堂、樹木葬、合祀墓のいずれかを選ぶことができます。永代供養墓の費用は、選択した方法によって大きく異なります。一般的には20万円から300万円程度が相場とされています。

改葬にかかる費用は、お墓を移す方法や選択する供養方法によって大きく異なります。

納骨堂にした場合

納骨堂を利用する場合、お墓の土地を購入する必要があります。

納骨堂の費用は、土地代や建物の建設費用によって大きく変動しますが、一般的には数十万円から数百万円程度がかかることが多いです。

樹木葬にする場合

樹木葬は、遺骨を樹木の根元に埋めることで供養する方法です。

樹木葬の費用は、遺骨の処理や樹木の管理費用が含まれます。樹木葬の費用は最低で4~5万円程度と言われています。形態によって大きく費用が異なりますので注意してください。

合祀墓にする場合

合祀墓は、複数の遺骨を一つの墓にまとめる方法です。合祀墓の費用には、新しい墓石の設置費用や遺骨の移動費用が含まれます。

費用は数十万円程度が相場とされています。

散骨する場合

散骨は、遺骨を特定の場所に撒く方法です。散骨の費用は、遺骨の処理や撒く場所の手配費用が含まれます。散骨を依頼して行う場合の費用の相場は3~10万円程度と言われています。

船をチャーターする場合はチャーター料がかなりかかります。

散骨についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

手元供養にする場合

手元供養は、遺骨を家族の手元に保管する方法です。遺骨を骨壺に入れる際の費用や保管用の箱の費用がかかります。費用は数千円から数万円程度が一般的です。

手元供養の詳細はこちらの記事をご覧ください。


お墓の移動費用だけでなく、離檀料やお布施などの費用や、改葬先でかかる費用も考慮してください。トータルで墓じまいの費用が高過ぎて払えなくなる、といったことがないように慎重に計画を立てることが大切です

改葬を検討する際には、お墓の管理者と相談しながら、適切な方法と費用を選ぶことがおすすめです。

なお、墓じまいにかかる費用の詳細についてはこちらの記事を参照ください。

  墓じまいで起こり得る問題と対策 トラブル回避のQ&A

墓じまいを進める中で、さまざまな問題が起こる可能性があります。

ここでは、墓じまいに関する問題と解決策についてご紹介します。

墓じまいをスムーズに進めるために、予め知識を得ておくことが重要です。

Q.  親族に反対されてしまった

A. 墓じまいを進める際、親族からの反対や意見の不一致が起こることがあります。お墓や先祖の供養については、個人の感情や信念がからむため、意見の食い違いは避けられません。

このような場合は、まずは話し合いを重ねることが大切です。互いの思いを尊重し、コミュニケーションを図ることで問題解決への道が開けるでしょう。また、第三者の仲介を頼むことも検討してください。

Q.  石材店が高額な見積もりを出してきた

A. 墓じまいには、墓石の撤去や遺骨の移動など、石材店の協力が必要な場合があります。しかし、石材店によっては高額な見積もりを提示してくることもあります。

この場合は、複数の石材店の見積もりを比較検討してみることをおすすめします。また、評判や口コミで信頼できる石材店を探すことも重要です。しっかりと調査し、適正価格でのサービス提供を依頼しましょう。

Q.  お寺に高額な離檀料を請求された

A. 墓じまいを行う場合、菩提寺から離檀料を請求されることがあります。しかし、中には高額な離檀料を請求してくるお寺も存在します。

このような場合は、まずはお寺との対話を重ねてみてください。離檀料の理由や金額の根拠について明確に確認し、交渉の余地があるかどうかを確かめましょう。必要に応じて弁護士や相談機関に相談することもおすすめです。

Q.  親族とトラブルとなりました

A. 墓じまいにより親族内でトラブルが起こることはよくあります。墓参り権利やお墓の在り方についての意見の相違が原因となるケースが多いです。

このような場合は、まずは話し合いの場を設けることが重要です。お互いの気持ちや思いをしっかりと伝え合い、解決策を見つける努力をしましょう。また、第三者の仲介や専門家のアドバイスを受けることも考慮してください。

Q.  石材店とトラブルになりました

A. 墓じまいにおいて石材店とのトラブルが起こる場合も多いですね。見積もりの不備や工事の遅れなどが原因となるケースです。

この場合は、契約書や見積もり書などの書面を確認し、問題点を明確にした上で石材店との話し合いを進めましょう。また、トラブル解決のためには法的な手段を検討することも必要かもしれません。専門家のアドバイスを受けながら、問題解決に取り組みましょう。

Q.  墓じまいの費用対策法とサービス活用を知りたい

A. 墓じまいには費用がかかることもありますが、その費用を抑える方法やサービスを活用する方法も存在します。

まずは、複数の業者から見積もりを取り、価格を比較してみましょう。また、費用を分割払いやローンで支払うことも可能です。さらに、自治体や団体などが提供する墓じまいサポート制度を利用することもできます。


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墓じまいに関する問題は様々ですが、事前の準備や情報収集、適切な対応を心掛けることでトラブルを回避できる可能性が高まります。墓じまいをスムーズに進めるために、問題に直面した際には冷静に対応しましょう。


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